「心理的安全性」の高い場づくり
先日サイコリーが主催した”好き”を持ち寄るMEETUP&SHOWCASE@タカオネに、AKIと参加させていただき、arila!の執筆陣の何人かの方とお会いすることができました。
タカオネのある高尾山口は、我が家から直線距離にすれば20分もかからないのですが、その間に相模川と津久井湖を迂回して行かねばならないため、近いわりには行かない場所。しかし今回初めて行ったタカオネは、サイコリーはじめarila!のみなさんの醸し出す優しく、しかし力強いエネルギーによって、とてもステキな空気に包まれていました。(私だけ「北の国から」の吾郎さんみたいですが)
私もこれまで、いろいろなイベントを企画運営してきましたが、イベントってまさにナマモノ。
企画&出展メンバーの思いや願いがその一つ一つのコンテンツに反映され、その集合体がイベントの、居心地の良さとなって可視化されるんですよね。サイコリー、素晴らしいイベントをありがとうございました。そしてまたみなさんにお会いできるのを心から楽しみにしています。
またそれは組織でも同じ。昨今、組織開発や人財育成のトレンドとして至るところで使われるようになっている「心理的安全性」という言葉も、それを証明するものでしょう。
心理的安全性とは「職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態」のこと。米Googleが2012年から行ってきた「プロジェクト・アリストテレス」という生産性向上計画で、自社の数百にも及ぶチームを分析の対象として、どのようなチームがより生産性が高い働き方をしているのかを調査しました。
その結果、他者への心遣いや、どのような気づきも安心して発言できるという心理的な要素、つまりこの心理的安全性が、生産性に影響していることがわかったことから注目を集めはじめた言葉です。
言われてみれば「そんなの当たり前でしょ」と思うのですが、これまでの日本社会において、これが担保されていないという場面のほうが多かったのではないでしょうか。
2012年当時のGoogleで、このプロジェクトを推進した第一人者であるピョートル・フェリークス・グジバチ(現プロノイア・グループ株式会社 代表取締役)さんが、この心理的安全性についてアツく語っている記事がありますので、お時間あれば読んでみてください。
Googleの「最高の上司」がチームの生産性を高めるためにしていること
その心理的安全性ですが、実は2019年の「マインドフルカフェ」の開発時、アドバイザーとして参画してもらっている八洲学園大学の心理学准教授の竹田葉留美先生に「マインドフルカフェは『心理的安全性』を向上させる効果があるのではないか」という仮説をもらいました。
そこで2019年にSONYさんでパイロット版を実施し調査したところ、受講した方の心理的安全性が向上したという結果が出ました。
Being into Doing! マインドフルカフェ®が有機的につなぐ個と組織、その先の社会とは?
そのときのレポート記事はこのようにarila!でも掲載されていますが、その心理的安全性という言葉が、いま組織開発の最前線にいる方々のあいだで語られていながら、それを解決するプログラムがありそうでないのをみると、来年はマインドフルカフェがさらに多くの組織を救う福音になれるのではないかという大きな期待と責任を感じています。
コロナ禍によって、見えないストレスや不安がモヤモヤと漂っているような今の社会において、arila!やマインドフルカフェのような、居心地のいい、つまり心理的安全性の高い場づくりの重要性、そうしたものへの人々のニーズが本当に高まっているのだとひしひしと感じます。
arila!のメンバーのみなさん、またこれを読んでくれているみなさん、今年1年ありがとうございました。
来年は楽しく幸せになる場作りをみなさんと一緒にさらに作っていきたい!そんな願いをこめて、今年最後のコラムを締めさせていただきます。
投稿者プロフィール
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マインドフルカフェ®︎ ナビゲーター。
人の生きてきた軌跡である「自分史」を自らのライフワークとし、そのエッセンスを組織開発や人財開発に活かすために開発された学びのプログラム「マインドフルカフェ」ナビゲーター。
一般社団法人「自分史活用推進協議会」認定の自分史活用アドバイザーとして個人向けの自分史講座も開催しているほか、メディアなどでも執筆。
「自分史とは過去の振り返りだけではなく、現在の自分の座標と、未来への解像度をあげる最高のツールである」をモットーに活動中。
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