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独立とは”主役”になることではなかった。私がプロのアシスタントになると決めた理由。

アシスタントは責任逃れ!?

アシスタント業が好きです。
その場の真中で輝く人のすぐ横で、実務をこなすサブキャラポジションが好きです。
私が裏で動くことで、その人が活き活きと仕事ができたり、
楽しそうに日々を過ごしているのをみて、心のなかでガッツポーズするのが最高に嬉しい。

でも長い間、それは「責任を取りたくない」という自分のずるさだとも感じていました。
だからこそ認められませんでした、自分の好きを。

振り返れば…。
社会人生活の半分以上を、商社の営業事務として働いていた私。
事務=バックオフィス。
実際打ち合わせに行くのは営業マンですし、最終決定をするのは上司です。
私の仕事は、彼らが頑張ってとってきた仕事をどれだけ円滑に回せるかどうか。
私の業務内容如何で、順調に進むこともミスが重なって滞ることもあります。
順調に進めば、褒められるのは私。
でもミスをした場合に、叱られたり尻拭いをさせられるのは営業マンと上司。
対外的に最終責任をとれるポジションでないからだということはわかっていても、
いつもいつも申し訳ない不甲斐ない気持ちでいっぱいでした。

その後転職し、料理教室運営に関わることになるのですが、
調理のアシスタント業務でも、すべての実務においても、
私のしくじりの最終責任は料理研究家の先生が、とってくださっていました。
それが代表者の仕事といえばそれまでなのですが…。

何歳になっても、自分のミスの責任すらとれない自分をずっと責め続けていました。

「アシスタントをするのが好きだなんて、結局責任から逃れたい言い訳じゃないの!?」
「いつも誰かに守られていたいだけの、甘えなんじゃないの!?」

私を受け入れるという責任

「頼って甘えて独り立ちできない自分自身を変えたい」
それもフリーランスになろうと決めたきっかけの一つでした。
いつまでも甘えていられない。
自立しなくちゃ!
ずっと誰かの庇護がないと生きられなくなっちゃう!
そんなふうに焦ってもいました。

勢いと前途に明るい未来を想像して、えいやっと外に飛び出してみたものの、
人生の半分を会社員として過ごした私に襲いかかってきたのは、「恐怖」でした。

私を守ってくれた会社や上司はもういません。
「これやって」と頼まなくても仕事をくれる人はもういません。
与えられた仕事をこなせば、毎月決まった給料を振り込んでくれるシステムももうありません。

何から始めたらいいの…?
仕事ってどうやってつくるの?

自分で仕事をつくらなければ、仕事はありません。
自分で仕事をつくらなければ、収入もありません。

至極当たり前の話ですよね。
自分のやりたいこと、できることをひたすら洗い出す作業からのスタートでした。

これがまぁ、割と…苦しかったのです。
自分が何もできない人間のように感じてしまうことも、度々。
誰かから必要とされることなんてないかもしれないと思い込むことも、度々。

そうか。
過去の自分、今の自分、これから先の自分と向き合って、
受け入れることが自己責任ってやつなのかもしれない。
生きていく上で自分に起こることはすべて自己責任なんだ。

視点が自分以外の誰かから、自分自身に変わること。
自分自身のもやもやとした渦の中で気づけたことでした。

理想のワタシとなりたいワタシ

そんな日々で私がみつけた私の行き先は、
今までの理想の私ではありませんでした。

私の身近にいるフリーランスや自営業の方たちは皆、
バリバリ自分の名前で活躍している真ん中の人。
それがフリーランスという働き方なんだ。
自分の名前で食っていく=社会の中で責任がとれている人なんだ。
そう思い込んでいました。
そうなりたいと決めつけていたのかもしれません。

でも。
やっぱり私は近くの誰かをサポートをすることが好きで、
それが得意だし、ずっとそんな仕事をしていきたいのでした。

とはいえそれがどんな仕事になるのかはまた別のお話。

トライアンドエラーを繰り返しながら、
会社員卒業なんて言いつつバイトもしながら、
フリーランス1年目の私が主にしていた仕事は、
お世話になっている大好きなシェフとのオンライン料理教室

当日の料理以外のことは、すべて私が担当しています。
(メインで料理をするのはシェフですが、私も一緒に料理しています)
サブキャラ道まっしぐら。

以前の私は、このシェフの立場にならねばいけないって思っていました。
それが理想の私なんだと。
でも今ははっきりと分かるんです。
私がやっていきたいのは、メインの直ぐ側のこのポジション。
アシスタント業なのだということが。

丸一年かけてようやくそれが腑に落ちた頃、
1on1ミーティングの中でふとこんなことを伝えたことがあります。
(ちょっと違う言葉だったかもしれませんが)

「いつだってサイコさんが場の真ん中でバリバリやってましたよね。
わたしはそれよりそのサポートをやっていきたいんですよ。」

その時のサイコさんはびっくりしたような表情で、

「いやいや、いつだって私は裏方だったよ。一緒だよ。」

そう言ったんです。

びっくりしました。
でも確かに。
彼女の開催するイベントではいつもゲストが真ん中にいましたし、
彼女の経営するカフェの真ん中で料理をしていたのはシェフたちでした。
サイコさんはいつもそれらの素晴らしいオーガナイザーだったんです。

ここに大先輩がいた!

私が!私が!と真ん中に立つことをせずとも、
社会の役に立ち、影響を与える仕事をしている人が
画面の前にいたのでした。

大先輩の存在って心強いなぁ…。
!!!
この人がいると心強い、そんな仕事をしていこう!
誰かにとってのそんな存在であること。
それが私の仕事の指針となった瞬間でした。

 

投稿者プロフィール

大塚佑子
大塚佑子
あなたのおうちご飯のアシスタント、「ひびのわ」を主宰。
レシピのない料理会を定期的に開催中です。(オンラインもリアルも)
「アルモンデナンデモデキルサ」を唱えながら、その日その時、目の前の素材を美味しく食べきる料理をお伝えしています。
調味料の選び方や組み合わせ方、野菜メインのご飯、お家で作れる発酵食品などのお話が得意です。
私にもあなたにも地球にも心地よい暮らしを「台所」から、一緒につくっていくお仕事を只今模索中。

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