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  • オーガニックな在り方デザイン・畑で考え学ぶサロンを通じて巡り逢った仲間たちが織りなす世界観

誰もが皆アーティスト

私たちはみんな特別なアーティストなんだ

 

これは私が敬愛するインドの思想家、サティシュクマールさんの言葉。
先日数年ぶりに訪れた高尾で、私は丸一日その言葉を反芻することになります。

『“好き”を持ち寄るMEETUP&SHOWCASE』
このarila!というサイトの発起人でもある、塚本サイコさんがご自身のさまざまな活動で関わっている方々を繋ぐ場として、それぞれの好きや得意を披露する場として、用意してくれた最高のイベント!
その名の通り、一人一人の好きがぎゅっとつまった出会いの場所となりました。

畑でとれた野菜、手作りのお菓子、手織りの絹製品や、藍から育てた染物、手縫の小物、職人さんが生み出す台所道具、丁寧なヒヤリングから処方されるバッチフラワーなどなど、バラエティに富んだお店の数々。
テーマである「モノコトを通じた価値観の交換」が、至る所で笑顔と共に行われていました。

アーティスト、というと美術や音楽などを極めた人というイメージがありますよね。
でも本来アートとは、それに触れることで気持ちや心が動かされるもの
話すことも、歩くことも、作ることも、食べることも、笑うことも…、生きていることはアートそのものとも言えます。
この日のイベントでは、モノやコトを通じて自分自身の価値観を手渡し、相手の価値観を受け取ることの連続でした。
小さく心を震わせる瞬間が、たくさんたくさんありました。
前日、キッチンいっぱいに焼いたお菓子を、手に取ってくださるお客様がいることに大はしゃぎし。
「美味しそう!一つ買っていくわ」という言葉に、ありがとうの気持ちが溢れ出す。
小さな焼き菓子を介して、私自身の心はもちろんのこと、きっと手渡した相手の心も喜びを感じていたはず、

実は…。
サイコさんから出店しない?と声をかけて頂いた時、「売るものがないんです(涙)」と及び腰だった私。
ひびのわの得意なことがあるはずだよって言葉に、必死で頭を巡らせて、思い出したのが植物性の材料で作るヴィーガンの焼き菓子でした。
「できることがあった!」という気づきが、私の心をぱあっと明るくしてくれたのでした。

私はアーティストである、そんなことをはっきりと自覚しながら生きている人は多くないと思います。
何が好き?何が得意?そう聞かれて即答できる人も多くはないと思います。

でも、必ず誰もが持っているんですよね。
目の前の誰かの心を動かすものを。
それはつくりだすモノかもしれないし、伝える言葉かもしれないし、一緒にいるだけでホッとする雰囲気かもしれない。
誰もがアートを生み出すことができる、誰もがみなアーティストなんです。

とはいえ、自宅でひとり「私はアーティストだー!」と胸を張っているだけではもったいない。
あなたのアートを披露する場所も必要だと思うのです。

「好きを持ち寄る」という今回のイベントは、「私のアートを持ち寄る」場所でした。
私のアートは私そのもの。
あなたのアートはあなたそのもの。
相手を感じることで心動かされて、心動かされる相手に触れて私自身も心動かされて。
それがどんどん繋がって繋がって、あの空間全部がアートになった、素敵な一日でした。

私たちは誰もがみなアーティスト。
みんなが特別なアーティストです。

 

投稿者プロフィール

大塚佑子
大塚佑子
あなたのおうちご飯のアシスタント、「ひびのわ」を主宰。
レシピのない料理会を定期的に開催中です。(オンラインもリアルも)
「アルモンデナンデモデキルサ」を唱えながら、その日その時、目の前の素材を美味しく食べきる料理をお伝えしています。
調味料の選び方や組み合わせ方、野菜メインのご飯、お家で作れる発酵食品などのお話が得意です。
私にもあなたにも地球にも心地よい暮らしを「台所」から、一緒につくっていくお仕事を只今模索中。

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