• COLUMN
  • オーガニックな在り方デザイン・畑で考え学ぶサロンを通じて巡り逢った仲間たちが織りなす世界観

名刺というカタチにはめられない、いまの私。

名刺を持たなくなってずいぶん長くなります。

以前持っていた頃は、いろいろな出会いも多かったので重宝しましたし、一応”鞄作家”という
わかりやすい肩書きがあったことで、口下手な私はそれだけで、どこか安心感がありました。
その後、子どもが生まれてからは、パートで働いた時期もありましたが、子どもと一緒に出掛ければ
”○○ちゃんのママ”であり、特に名刺を必要とする場面も無くなりました。

子育ても落ち着いてきて、そろそろ何かを始めたいとあれこれ模索していく中で、
「これ!」という何かが見つかったらと思っていたのですが、そこから出会った
土やたねに繋がる農や食こと。
東洋医学や、薬膳、腸キッチン学などの体を整えること。
そしてモノ作り。
日々の暮らしの中で、その時必要だと感じて飛び込んだ世界はどれも素晴らしい学びなのだけど、
さて、始めてみようとすると、なぜだかモヤがかかったように進めなくなるのです。
”専門的にというのであれば、私でなくても・・・”ということだったり、
一番大きいのは、私の場合、一つを極めるということよりも、出会ってきたいろいろな
モノ・コトが”繋がっているということ”がとても大事だということに気づいたのでした。

「自分はどういう思いで、何をやっていきたいのか?」

何かをスタートさせるにはこれを伝えることが必要なのだろうけれど、
いつも纏めきれない、言葉にできない自分に、落ち込んだり、無力感を感じる事もしばしば。
名刺も作りたいけれど、とても名刺というカタチにははめられそうに無いなと思いながら、
今に至るといった感じです。

種蒔きをして、長い間時間をかけて耕してきたものはいったい何になるんだろう?
沢山の出会いを通して感じてきた思いはあるけれど、そこで私にできることは何なのか?

そんな中、arila!の月一回のコラムは、過去と今の自分と向き合う時間で、考えや思いをアウトプット
することで、頭の中が整理されて、少しづつモヤが晴れてきたように感じました。

ちょうどコラムを書き始めた頃、「お店をやりたい」という思いがふと湧いてきて、
SNSなどで発信するようになったことで、有難いことに、「お店を開きませんか?」という
お話も頂けて、今まで私の中でバラバラに見えて繋がっているモノ・コトを、
”お店”というカタチを通して表現していくことになりそうです。

いずれは作りたい名刺ですが、まだまだ日々模索している最中。
先日、とある方から頂いた名刺は2枚あり、しかも取り組まれているお仕事がズラリと
並んでいて、さらに手書きで書き加えられているところも・・・。
この方も、気になることがいろいろあるんだろうな。
そしてそれは、きっと自身の中で繋がっている。
勝手に、どこか自分と重なるような気がして、一気に親近感が。
この衝撃を受けた2枚の名刺から、この方のストーリーに思いをめぐらせてしまいました。
名刺は、その人の世界観が伝わる有効なツールなんですね。

私も、自分を表現できる言葉やデザインを見つけて身につけたい(名刺に拘らず)。
でも、今はそれに囚われすぎずに日々起こることを大切に、自身と向き合っていけたらな
と思っています。

 

投稿者プロフィール

末田千鶴
末田千鶴
台所(食)から循環する暮らしをデザインする【 tane*to wa 】主宰。

日々の雑貨・小物デザイン&製作。
腸キッチン学アドバイザー。

自身や子どものアトピーやアレルギーをきっかけに、食のこと・体のこと
に関心を持ち、東洋医学や腸キッチン学を学ぶ。
「人が豊かに暮らすには?」を探求する中で、「土」や「日々の暮らし」の大切さに気づく。

キーワードは『台所』と『五感』
日々の暮らしでできることをモットーに、コツコツと
”自身の心と体。そして土を育む暮らし” の種を蒔きます。

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