SALAD REVOLUTION・VOL 4~生産者編~マル神農園(山梨県甲州市塩山)
人間は、光を食べて生きている。マル神農園
SALDA REVOLUTIONのテーマはCreate with Farmersです。「人間は光を食べて生きている」は野菜や肉でも、太陽の光で育てる事がオーガニックの土台になるとの考えからです。
el&s社が運営する社員食堂には、必ず、農家さんから直接届くお野菜があります。その中でもスマートニュース社員食堂(スマートキッチン)がオープンした時から欠かせない存在の農家さんがマル神農園です。
マル神農園古屋聡さん、就農して13年、若手の農家さんです。(マル神農園の周辺の農家さんは70代の方がまだまだ元気に就農しており、10年経っても若手(笑)だと)
取材時は3月下旬で、これから種まきの時期になるので、野菜が無い時期でしたが、それでも多くの野菜の出荷準備をされていました。
筆者がマル神農園と出会った2013年頃は若者4人で就農している、ちょっとおしゃれな、新しい農家さんという感じでした。山梨県塩山神金地区にある畑におじゃますると、良い環境で畑もとても綺麗で、話しをしてみると、有機農業に対する考えもしっかりしていて、これから農業する人達はちがうな!との感想を持ちました。
ちょっとおしゃれな、新しい農家さんが美味しい有機野菜を育て就農している
これがマル神農園でした。
残念ながら、この4人での形は長くは続かず、2016年に解散、マル神農園は古屋聡さんが一人引き継ぐことになりました。一人になってからも収量は落とさず、ご近所の方にパートに来てもらい、収量を上げて経営を安定させていました。うれしい驚きでした。
1月や2月の野菜が無くなる時期にも多くの野菜を出荷しています。ご実家が農家で、祖父や父が築いてくれたものが大きいと語ってくれましたが、新たに出荷作業をする作業場を立てるなど(写真の三角の建物)古屋さんの熱意が感じられました。
野菜の栽培方法を聞いてみると、苗はすべて自分で育てていて、自分で育てた苗だと病気にもならなく強い、自分の手やがしっかり掛けられる範囲で栽培して、拡大よりも確実にやりたいと農業への考えも聞かせてもらいました。
肥料は、以前は炭素循環農法に取り組んでいましたが、資材が手に入りにくくなり、現在は地元に有機JAS認証がある養鶏場があり、その養鶏場からBM堆肥と言う鶏糞とお茶の葉が堆肥化されたものをいただき使用しているとのことです。
古屋さん:栽培方法は、まだまだ、何が正解か分かってないから、これが一番いい方法だとは思っていないし、新しい良いやり方があればどんどんトライしていきたいです。新たに作業所を立てたのも地元、神戸(ゴウドと読みます)の農家さんの直売所になればと考えて建てました。
マル神農園はトマトが美味しいとの印象があるのでトマト栽培の話しになると、トマト栽培では毎年、収穫は最初のうちは綺麗なのが出来るが、すぐに穴があき、出荷できなくなっていたのが、近年は収穫の最初から最後まで綺麗なトマトが出荷できるようになったと聞き、栽培技術の向上や工夫している様子に関心しました。
マル神農園のある塩山神金地区は岩清水が豊富で水も大変美味しい地域です。農園があるところも標高500mほどあり、一番高いところにある畑で標高900mあるそうです。
就農して13年、気候が安定している年はないな!今年も何かあるだろうと話してくれましたが、力強い言葉にも聞こえました。
スマートキッチン 料理長 駒井勇樹より
「マル神農園さんのお野菜は四季を通して、家庭でも使いやすいと思う一般的なお野菜から、赤や緑の大根、黄色や紫の人参、皮が赤かったり、中が紫色のじゃが芋など、ちょっと珍しいお野菜もバランスよくあり、使う側としても、食べる方にとっても楽しめます。
マル神サラダと言われる、水菜やからし菜、サラダほうれん草等のMIXはそれぞれにしっかり味があり人気のサラダになります。
わたしとしてはマル神農園さんのお野菜の中で、金美人参といわれる黄色い人参は、甘みが強く好きなお野菜の一つです。」
文、写真、野崎正律
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