SALAD REVOLUTION・VOL 3
~生産者編~ 人間は光を食べて生きている。
こぶな農園
小鮒拓丸さん、農園長
小鮒千文さん、野菜料理研究家 台所養生共室 主宰
こぶな農園は栃木県那珂川町(旧馬頭町)にあります。
「里山の地域資源を活かし循環する農業」を目指している
鳥居が目印の美しい農家です。
この日は葉物野菜を(雨の中)収穫していただきました。味が濃いのに苦みもなく歯ごたえもしっかりていて、野菜の美味しさに驚きました。
今回、社員食堂に、こぶな農園の野菜をメインで使用できるのか?との問いを持ち伺ったのですが、都会のオフィスで、こぶな農園の野菜を使ったサラダや料理が提供できれば、毎日食べる社員の方の食や野菜に対する、考えが変わるのではないか!
そう思うと、それがまさしくサラダレボリューションの社会変革ではないかと改めて考えさせられました。
現在、サラダ野菜を周年で栽培するには?、どんな品種をどう栽培すればいいのか?、お二人で研究しているところでした。
ただそんな時にも、千文さんは
夏のオフィスワーカーは冷房で体がとても冷えているので、そこに冷たいサラダを食べるのはどうなんだろう?
と養生の知識を生かし疑問を投げかけます。食べ物を生産するだけでなく、食べ方や、どんな調理をすれば、食材が生き、体の養生になるのかを考えます。
小鮒さん、ご夫妻は福島県出身で、震災を機に移住、農業の道へ進みました。
震災後、千葉県に移住し、拓丸さんは「FARM CAMPUS」にて農場長として働きながら自然栽培を手がける農家にも通い、農業を学びました。
千文さんも、農園内にある古民家で「のうそんカフェnora(ノーラ)」を開店。郷土食をテーマに、地元の野菜やお米、魚などを使用した、その土地でしか食べられない料理を提供していました。
2015年栃木県那珂川町に移住し『こぶな農園』をひらきました。
拓丸さんの生産したお野菜を使い、千文さんが料理をし、台所養生共室を主宰したりと地域の方とも積極的に交流しています。
取材時にも地元のパン屋さん用にライ麦を育てるのだと、嬉しそうに話してくれました。
現役の子育て世代が、農から社会を変える、とても希望の光を感じる取材になりました。
今後も、こぶな農園が提案する社飲食堂のメニューがどんなものになるのかなど、レポートします。
文、写真、野崎正律
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