言葉から想いを掬う人

arila!に寄稿させて頂くようになって、1年。
先日、1年やりきったご褒美のような時間を過ごしました。

人生で初めての「インタビュー」して頂いたんです。
こんな日が来るなんて、数年前の、いや数ヶ月前の私は想像できませんでした。
有名人でもない、何かを成し遂げた功績があるわけでもない、フツーの人です私。
事前にこんなことを聞けたらいいな、という内容は伺っていましたが、
「私、ちゃんと応えられるだろうか、話せるだろうか…」
と一抹の不安を抱えながら当日を迎えました。

でも。
結論から言うと、予定時間を大幅に過ぎてもなお話し続けるという結果に(笑)。
途中でドリンクを追加するくらい、大盛り上がりしてしまったのでした。
それもこれも全ては、インタビューをしてくださった砂織さん とこの場をセッテイングしてくださったサイコさんのおかげです。

想いを言葉にすることは、得意分野ではありません。
目の前の人にこの気持ちを伝える“最適な”言葉を探しながら話すので、周りくどくなってしまうというのが常。
で?結局何が言いたかったの?
私ですら???なのですから、相手に伝わるはずもありません。
大切なことであればあるほど、言葉探しに迷走して肝心な気持ちを伝えることができない。
それがコンプレックスでもありました。

それがこの日は、びっくりするほど思考と言葉が繋がって話すことができたんです。
聞き手の力ってすごいですね。
砂織さんは一緒に語らう間ずっと、私の拙い言葉の中から想いを掬って、次の言葉へ橋渡ししてくれていました。
その心地よさったら!
例え私が発した言葉に込めた意味が彼女に100%伝わっていなかったとしても、彼女の解釈で受け取ってもらえたならそれでいい。
そんな風に委ねることができたから、力まずに話すことができたのかもしれません。

思えば、arila!に誘ってくださった、サイコさんとの1on1のメンタリングもそうでした。
会話は関係性そのものなのかもしれません。
長い付き合いだから、お互いのことをよく知っているから。
それは「そのまんまの安心して話すことができる」ことと、イコールじゃない。
関係性は時間だけがつくるものじゃない。
受け取る側がどれだけオープンマインドでいてくれるか、なのかな。

あなたはこういう人だから、この言葉はきっとこういう意味なんですね。
ではなくて。
その言葉の源にはどんな想いがあって、それがどうあなたを動かしてきたんですか?
言葉から想いを掬いだそうとする姿勢が、私の言葉も想いも引き出してくれるんだなって感じていました。

私もそんな人になりたい。

すっかり春めいた青空の下、インタビューを受けながら新たな目標ができました。

 

投稿者プロフィール

大塚佑子
大塚佑子
あなたのおうちご飯のアシスタント、「ひびのわ」を主宰。
レシピのない料理会を定期的に開催中です。(オンラインもリアルも)
「アルモンデナンデモデキルサ」を唱えながら、その日その時、目の前の素材を美味しく食べきる料理をお伝えしています。
調味料の選び方や組み合わせ方、野菜メインのご飯、お家で作れる発酵食品などのお話が得意です。
私にもあなたにも地球にも心地よい暮らしを「台所」から、一緒につくっていくお仕事を只今模索中。

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