第9話『いのちの舵をにぎる』

このマガジンでは
今や生きる軸になっている
私と養生の出会い

そして
養生を軸に
私自身の在り方が
ひらかれていくようすを

今に軸足をおきつつ
過去を振り返りながら
綴っています

時を経て
やりたいと感じることを生業にし
生活できるようになってきました

今も道半ばですが
すべてに支えられ
お陰様で生きています

第9話は、
痛みが落ち着いてきた
術後約一ヶ月

当たり前のことを
自分で出来るありがたさを
噛み締めはじめた頃の話

どれも
今に繋がる在り方の
原点になっています

またまた重いですが
どうぞお付き合いくださいね

 

9話『いのちの舵をにぎる』


やっと歩けた
やっとパンツを変えられた
やっと歯みがきできた

もう少しでお風呂に入れる
やっと髪が洗える
そう!食べられる

人間って点滴だけでも生きられると知る
栄養ばっちりのはずの点滴
不要なものは一切なくなったはずなのに
肌がきれいにならないと知る

やっと飲めたお水は
薬っぽい味

これで
精神科の薬も飲める
でもそういえば飲んでないな

やっと
ヤクルト一本飲めた
でもなんか胃がじわじわする

当たり前のことが
少しずつ出来るようになって
小さな喜び味わえるようになって

胃にできた癌は
私そのもので
癌とよばれるモノになって
教えてくれたと思った

私の体は体を張って
癌になって教えてくれた
このままじゃしんじゃうよ
苦しいままだよ

胃はそれまでの24年のいろいろを
背負って土に還り
そのおかげで私は

自分のいのちを感じ
いのち舵をにぎろうとおもった
(次回へつづく)

投稿者プロフィール

こぶな ちふみ
こぶな ちふみ
20代で病を得て心の在り方が体に影響及ぼすことに氣づく。様々な養生法を学び実践するなか、震災を機に農業の道へ。外房での農園運営やカフェ立上げを経て栃木県那珂川町に移住、夫と共に「こぶな農園」をひらく。現在、野菜・風土・養生をテーマに農産物をいかしたメニューの開発や監修、メディアへのレシピ提供を行っています。月刊クーヨンにて2021年4月号より野菜と養生をテーマに連載がはじまりました。

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