土が教えてくれたこと

2015年にGO Organics Japanを起業し、あれから約6年が経ちました。
2014年まで、長い期間、企業でIT関係の仕事をしていました。
企業勤めが長かったので、一度は起業して自分の力でやってみたかった。
でも、なかなか踏み出す勇気はなくて。
3.11の震災の後から、東京と福岡での2拠点生活をしながら悶々と考え、動けない日々が4年ほども続いたのです。

なぜ、ITから農業?
2012年頃にタイで出会った香港人夫婦がきっかけです。
人生どこでどうなるのか、本当にわかりませんね。
それから年に数回タイに飛び、オーガニックについて、起業について、考えをまとめていったのです。

起業した当初、まずやったのは農家さん巡り。
タイはチェンマイにある農家さんへ、日本は福岡県内の農家さんを中心に巡りました。
実際に土に触れ、農家さんに教えてもらいながら作業したり。
その頃、種について疑問を持ち、土と種についても学び。

農業に関わるようになって、自分の中で何が一番学んだことかというと、
土の中は、人間社会と同じ」だということ。
多様性によってバランスが保たれていて、そのバランスが崩れると虫がきたり、作物がちゃんと育ってくれなかったり。

そうして、なぜ私がITの仕事を長年やってこれたのかという点にも気付きました。
多様性のある中に、自分の身を置く
ITの世界もいろいろで、日本だけでなく、ドイツ・アメリカ・インド・アジアの人達と一緒に形を作り出す。
この多様性ある中にいること自体が、心地良かったのです。

農業での野菜作りで言うと、土の中にいろんな得意・不得意をもつ微生物が沢山いて、
うまくバランスを保ちながら野菜という1つの形を作り出していく。日々試行錯誤。

多様性を認める、多様性とうまく付き合っていく
これが農業でも仕事でも、私生活でも、生きて行くうえで大切なことなんだなと思います。
人間社会の常識は、土の中では非常識だったり。
頭をやわらかく、柔軟に、でもマイペースに。
少しづつ熟成発酵していく菌のようでありたいな。

投稿者プロフィール

田中美穂
田中美穂
GO Organics Japan 代表
田中 美穂

香港・タイ・日本で活動する非営利団体「GO Organics Peace International」の日本拠点として、小規模農家によるサスティナブルな農業を広める活動をおこなっています。
日本拠点は、2015年5月に「GO Organics Japan(ゴーオーガニクスジャパン)」としてスタートし、無農薬・無化学肥料で農業を営む農家さん達と消費者を繋げる活動をしています。
また、農業ボランティアや農園運営での実践、シードマイスター、オーガニックコスメアドバイザー、フードコーディネーターの学びを通じて、種や土のこと、安心して使えるオーガニックコスメ、環境保全や健康に繋がる食材を使った料理など、日常の生活に取り入れてもらうための活動も広げています。

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