第3話  精神科通いの予備校生

このマガジンでは
今や生きる軸になっている
私と養生の出会い

そして養生を軸に
私自身の在り方が
ひかられていくようすを

今を軸足をおきつつ
過去を振り返りながら綴っています。

第3話は…
憧れだった会社に入ったものの
組織のスピードについていけず離職

精神科とハローワーク通いを続けながら
一念発起して精神科医になろうと
予備校生になった頃の話


3 『精神科通いの予備校生』

医学部受験を目指して
いよいよ予備校通いがはじまる

20年前なので
そこそこ若かったけれど
一度社会に出ていたので

かなり年下の仲間と共に
受験勉強をすることになった

高校時代の辞書やら
教科書やノートを
引っ張り出して勉強机をととのえる

思い返えせば
こんなに真剣に教科書を
読んだことはなかったかもしれない…

とりあえず入った大学では
なんのために勉強するのか見出せず

ただぼんやりと
なんとか卒業できる程度しか
勉強して来なかった

初めて自分でやりたいことが見つかって
医学部受験に必要な科目が分かると
喜びと焦りが交錯する

文系はなんとかなるかもしれないけれど
数学がまったく分からない

何ができていないのか
分からないので
どこから手をつけていいのかさえ
分からない

化学や生物は
嫌いじゃなかったけれど
黒板だけの授業にいつの間にか興味が消えていた

避けてきたこと
苦手なことに
ほんとうは好きだったことに
再び向き合いながら

とんでもなく難関な道を
歩もうとしていることに
うっすら気づく

でも不思議で
途方もない道や学びのなかに
希望が含まれているようで
なんだか嬉しくてたのしい

夢を描きながらの受験勉強
自分次第で道が拓かれる

精神科医になりたい!
という希望に導かれながらも

心身は未だ不安定で
精神科通いが続いていた

担当だった先生は
精神薬も出すけれど
鍼灸や漢方薬の処方に
臨床心理士さんとの
カウンセリングもあった

とにかく
話を聴いてくれる先生で
待合室につくだけで
ほっとする

ある日の診察
よかったら読んでみてと
『アダルト・チャイルドが自分と向きあう本』
という本を貸してくれた

当時の診断名は 解離性障害
育ってきた環境など
強いストレス要因で発病するそうだ

出口の見えない薄暗いトンネルにいるような
気持ちは嫌で
そこから抜け出せるならと

少しずつ読み進めながらメモをして
診察の時に先生に伝える

本を通して
自分との対話がはじまった

(次回へつづく)

『アダルト・チャイルドが自分と向きあう本』
アスクヒューマンケア研修相談センター編
https://www.a-h-c.jp/book/4361

投稿者プロフィール

小鮒ちふみ
小鮒ちふみ
20代で病を得て心の在り方が体に影響及ぼすことに氣づく。様々な養生法を学び実践するなか、震災を機に農業の道へ。外房での農園運営やカフェ立上げを経て栃木県那珂川町に移住、夫と共に「こぶな農園」をひらく。現在、野菜・風土・養生をテーマに農産物をいかしたメニューの開発や監修、メディアへのレシピ提供を行っています。月刊クーヨンにて2021年4月号より野菜と養生をテーマに連載がはじまりました。

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA