
子育てが苦手な私は自然に育児を手伝ってもらう アーユルヴェーダが教えてくれること
これは、子育ての私的記録的コラムです。
後にアーユルヴェーダを学び、このアーユルヴェーディックな私的コラムにも書いても良いかな、と思って綴っています。
わたしは実は子どもと遊ぶのが苦手。
わがままに振り回されるのはあまり好きじゃないのです。
なので、自分が子供を授かって、案外かわいいのでどうやって育てたもんやら、と戸惑いました。
子どもに何か教えてあげられるような人間じゃなし。
なので、考えた末、自然の理を生活の中で見せてあげようと思いつき、それまでもさして使ってはいなかったけれど何となく持っていた、電子レンジやトースター、炊飯器、掃除機まで、便利な電気製品を無くしてしまいました。
口で色々いうよりも、体験を通して感覚を養って欲しいな、と思ったからです。
土鍋でご飯を炊き、お散歩のついでに見つけた土筆やよもぎを料理し、小さな庭に野菜を一緒に植え、お菓子を作る時も形にこだわらずお箸や手だけで混ぜ、針と糸で靴下を繕う。(そんなことは今はできないししないのですが。)
幸い、少し歩けば森や川のある所に住んでいたので、私の親力を補ってくれる自然は、もう一人のお母さんのように子どもたちを一緒に育ててくれました。
人間以外の生き物に沢山触れて多様な生き物と共存していることを知ってほしい。
寒い時も暑い時も川の水に触れることで、水といっても様々な質に変化すること。
転んで怪我をするけれど、アスファルトの上で転ぶのとちょっと違うこと。
平らじゃない道に自分からしなやかに合わせていくこと。
森から聞こえてくる動物の営みや自然の出す音が刻一刻と変化があること。
自然からたくさん感じることがある。
芽が出て花が咲き実をならせて次の種になる。
人の人生の理も自然の法則からは外れません。
全部感覚を育ててくれる体験になったかなーと思いますが、それがどんな風な影響を子どもたちにもたらしたかは、形になるような結果が出ることではないのでわかりませんが、わたしの当初の目的である自然の理が感覚で掴めていたなら満足。
自然の素材は脆いこともあるけれど、みんなの力と知恵で強くてたくましいものにもなる。
決して、大自然の中でワイルドに育てたわけではないし、そんなスケールのことは私には手に負えないけれど、そういうことが遊びであり生活であるなら、わたしもハッピーに過ごせるから、っていうのも理由です。
東京とはいえ高尾だからできたことでもあるのですが、そういう環境を選んで暮らしたことも、子どもたちに導かれていつの間にか私の苦手な「子どもに振り回されて」いたのかもしれませんね。
今はわたしも仕事を忙しくして、子どもたちも今時らしい電子機器が無くてはならない生活を送っていますが、味覚が敏感なことだけは確かなようです。
アーユルヴェーダにおいて、自然界は五元素「地水空風火」で構成されており、動き・変換・結合のエネルギーが働いていると言い表されています。
きっと、子どもたちがこの話を聞いても、「そうだよ」と思ってくれるのではないでしょうか。
平らではない人生の道においても、そのでこぼこに自分の方を柔軟に変化させしなやかに生きていってくれたらと願うばかり。
それと同時に、この体験を通じて私の中でこういう考えが形になったことに、私は子育てを通じてステキな贈り物をもらっているのだなぁと思いました。
朽ちていくことも自然。
登ることをやめないで良かったと思える景色を見る、その瞬間のあなたの笑顔に会いたい。
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