三浦半島からのエディブル発信「私の子どもから、私たちの子どもたちへ」

三浦半島からのエディブル発信「私の子どもから、私たちの子どもたちへ」

10372138_1071695179519355_1490105109429325322_n

 

 「Tactical Urbanist / 戦略的都市生活者」という言葉を、最近知りました。「LOHAS / ロハス」の次の世代として増殖中の人々を指す言葉。ざっくり言うと、行政の動きが遅いと感じる分野で、ゲリラ的・DIY的に小さなプロジェクトを行って前例づくりを重ねていき、長期的には行政をも巻き込んで町を変えていく…… つまり、自分の町づくりの当事者になろうと考えて動いている人たちのこと、です。

 米国ベイエリアでの都市菜園ブームや、デンマークの風力革命、オランダでの教育改革は、町に暮らす大人たちの主体性なくして語ることができません。ひとりでも多くの大人が人生を楽しむために本気で動き始めたら、未来はきっと明るいはず。

12009674_1071701696185370_6428451789057773539_n

 

 私が暮らす神奈川県逗子市は、都心へのアクセスが1時間程度と通勤圏内でありながら、森と海の自然に恵まれた土地だからか、東京から多くの若い世代が移住してきています。そんな逗子を含む三浦半島全域には、自然を愛し、子どもたちを真ん中に、より楽しく暮らしたいと考える 「Tactical Urbanist / 戦略的都市生活者」たちも、続々と増えているように感じています。

 本連載では、そんな三浦半島から、楽しく主体的に動く大人たちを紹介していきます。ここには「私の子どもにだけは安全な食を」という発想を越えて、「地域の子どもみんなに、身体全身が喜ぶような “おいしい!” を届けたい」と活動する、粋な大人たちがたくさんいるのです。

12541052_1036411029714437_4991225080379377787_n

 

 ご紹介するどの活動に携わる人にも共通しているのが、美味しいものと楽しいことへの飽くなき追求心、そしてより良い未来を自分たちで作るんだという意思。「私の子ども」から「私たちの子どもたち」へ発想と行動を転換し、本気でロマンを形にする彼らは、なんだかとても楽しそうです。

「子どもみたいなことを言って。ロマンの追求から社会変革をしようなんて、無理だよ」って考える方がいるかもしれません。

 でも「Tactical Urbanist / 戦略的都市生活者」たちは、知っているのだと思います。
「今のままの社会のほうが、無理」だということを。
幸せと楽しさを追求する、まさに子どもみたいな発想と行動の先に、突破口があることを。
身体全部で、細胞から喜ぶような「おいしい!」を感じるとき、その人の世界が変わるということを。
そして、 小さなへなちょこパンチでも、みんなで打ち続ければ壁が崩れることもあることを。

1184749_10153822635404193_105660691521471097_n

 

三浦半島からの発信が全国のエディブル仲間たちからの発信を誘発することを祈りながら、夏以降に連載をスタートする予定です。

・畑でエディブル・エデュケーション!
「はたらく園」

・森でエディブル・エデュケーション!
「原っぱ大学」

・小学校でエディブル・エデュケーション!
「久木小学校・つながる畑」

・ハチミツとエディブル・エデュケーション!
「鎌倉こどもハチミツプロジェクト」

・パーマカルチャーとエディブル・エデュケーション!
「ごかんたいそう保育園」

・海のエディブル・エデュケーション!
「黒門トビウオクラブ」

・瓶詰めとエディブル・エデュケーション!
「ファーム・キャニング・スクール」

・魚とエディブル・エデュケーション!
「三浦恵水産」

・キノコとエディブル・エデュケーション!
「永島農園」

・四季とエディブル・エデュケーション!
「かぐのみ幼稚園」

上記は、取材予定のほんの一例です。三浦半島には他にもたくさんの
エディブル・エデュケーションがあります。あげだしたらキリがないくらい!

いま、都会では、お金さえあれば衣食住のすべてを(下手すると子育てさえも!)
アウトソースできてしまいます。でも本当は、手間がかかることや時間がかかることの
先に、幸せがある。土と人のつながり、人と人のつながりを切り捨て、他人任せにして
きたことが、多くの社会課題の原因になっているような気がするのです。

「みんなで作って、みんなで食べよう」は、もっと楽しく、もっと豊かな未来をつく
るための魔法の働きかけです。それをこれから皆さんと共有できること、心から楽しみにしています。

文:小野寺愛
写真:松園亜矢

aionodera小野寺愛(おのでらあい)
国際交流NGOピースボートが企画する「地球一周の船旅」洋上にてモンテッソーリ保育園「ピースボート子どもの家」を運営するかたわら、地元・神奈川県逗子市では、未就園児の親子向け自主保育「海のようちえん」主宰、「パーマカルチャーと子どもの未来研究所」研究員、「パーマカルチャーかあちゃん」主宰。AMI国際モンテッソーリ協会公認アシスタント教師。
すべての大人が「私の子ども」から「私たちの子どもたち」に発想と行動を転換することがこれからの社会の鍵だと信じて、国内外で土と人、人と人のつながりを紡いでいる。
パーマカルチャー母ちゃん Facebookページ

Please follow and like us: