ローカル&オーガニックコミュニティ 藤野まるまるマルシェレポート

ローカル&オーガニックコミュニティ 藤野まるまるマルシェレポート

「藤野」って、なんだか面白そうなところだよねとか、変わった人がたくさん住んでいるみたいだね。などと言われることが多いのですが、確かに藤野には日本初の全日制の「学校法人シュタイナー学園」があるだけでなく、持続的なまちづくりを目指すトランジションタウンの活動が日本で初めておこった地域だったり、パーマカルチャーセンターの本部があったり、地域通貨が広まって生活の一部になっていたり、平日の早朝、月に2回開催されているビオ市/野菜市は毎回大盛況だったり。ひとことで言い表すのが難しいくらい、多種多様な活動が繰り広げられている地域です。

その藤野の魅力を伝えよう!というイベントが「藤野まるまるマルシェ」。去年が初めての開催でした。はじめはシュタイナー学園の保護者が、秋にファーマーズマーケットをやりたいよね!みたいなところから妄想が広がっていきました。というのも、この辺りは新規就農者の方がとても多く、しかも無農薬、固定種・在来種、自然栽培や炭素循環農法など、それぞれが良いと思った農法で野菜やハーブを育てているのです。そんな新鮮で手間のかかったとーっても美味しい(しかも安い!)お野菜を食べられる幸せ。それもおすそ分けしたくて、たくさんの生産者さんにも参加してもらうことにしました。

イベント開催にあたって、参加してくださる農家さんを紹介したいから取材しよう!な〜んて気軽に始めたものの、全く予備知識がない状態で畑に伺って驚くことばかり。みなさんにもその一部を紹介しますね。


Japan Herb Scienceの石井智子さん

石井さんは、畑に植物性由来の有機物100%で作られた堆肥のみを最低量入れて、約70種のメディシナルハーブを地力・微生物の力を信じて栽培しています。そのハーブや精油の知識たるや魔女の領域!石井さんの畑のハーブはどれも生命力に溢れていて、ハーブティーや蒸留水、ハーブソルトなど、一度知ってしまうと病みつきに。

Japan Herb Science

 

コジマ農場の小島信之さん

IT経営者から農家になった小島さん。農家ってお金以外の全部を持ってるよ。とサラリと言ってのけてしまうカッコ良さ。無農薬、有機栽培で丁寧に野菜を作っています。その畑の美しさといったら!顔の見える繋がりにこだわっている小島さんの野菜は、地域の福祉事業所の給食にも登場。イベントでもあっという間に売り切れてしまうほどの人気です。

コジマ農場
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シンプル・ベジの久保正英さん

春菊好きが高じて、お菓子メーカー勤務から農家になった久保さん。固定種・在来種を扱っていて、直蒔きで種採りもしています。自然栽培で肥料も何も入れてないという潔さ。草に覆われた畑が本当にステキです。そんなシンプル・ベジの春菊が、奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんの「木村賞」を受賞し、今や札幌から鹿児島まで全国にファンがいます。

シンプル・ベジ

 

ゆい農園の油井敬史さん

これまで渋谷でバーテンダーをしたり、仙台で洋服屋さんをやっていた油井さん。現在では、渋谷のど真ん中のビルの屋上でも畑も耕し、都会と里山を繋いでいます。昨年発売された「渋谷の農家」という本に度々登場する油井さん。いいことばかりではなく、農家のリアルを赤裸々に紹介しています。無農薬無施肥で育てた野菜は都内の飲食店でも人気で最高に美味しいのです。

weekend farmers(油井さんが仲間と主宰)

 

ここに挙げさせてもらったのは、ほんの一例で、他にもたくさんの素晴らしい生産者さんたちがいます。何が素晴らしいかって、農法的にいうとオーガニックな野菜なのですが、みなさんの野菜はそんなにおしゃれなものでもないし、特別高級なものでもありません。それがいいと自分が思うから、農薬や肥料がなくても美味しい野菜ができるからという、当たり前のことをしているだけ。オーガニックという言葉に縛られない、本当にシンプルなものなのです。そんな野菜が日常にある有り難さ!

当日はそんなステキな生産者さんたちの出店だけでなく、地域の野菜を使っている地元のレストランや中華店の出店、シュタイナーが提唱した農法であるバイオダイナミック農法の野菜の販売や、パーマカルチャーセンタージャパンの出店もありました。

他にも藤野暮らしを楽しんでいる方々にワークショップをしてもらいました。綿を育てそれを紡ぎ布を織る、藍を育てて布を染める。そんな手仕事を楽しんでいる人たちや、子どもたちが殻にまみれて雑穀の脱穀に熱中したり、みつろうのろうそくづくりを親子でゆったりと楽しんでいただいたり。

仲間で羊を育てている方たちに羊を連れてきてもらって、子どもたちが触れ合えたり、シュタイナー学園の1年生教室が見学できたり。

人形劇やライアーの演奏など様々なステージ発表もありました。

蓋をあけてみたら、イベント当日の朝は笑っちゃうほどのザンザン降りでしたが、たくさんの方に来場していただくことができました!

ご紹介した以外にも藤野には面白い活動や変わった人たちがたくさんいるのですが、個人的には藤野のステキなところは、寛容さ、多様さだと思っています。色々な人が包み隠さずそのままでいることができる気楽さ、それを受け入れてくれる懐の深い人たち。面白そう!これをやりたい!と思ったことができる土壌、それを身体を張って応援してくれる大人たち。藤野に住んでいると、それをそこかしこで感じることができて、なんだか居心地がいいのです。わくわくすることも多いしね。まるまるマルシェでは、そんな藤野らしさも感じていただけたらと思っています。

去年スタートした藤野まるまるマルシェですが、今年はもっと混ざって繋がってパワーアップしていきます!(ミーティングで妄想列車が暴走しています 笑)

今年は11月18日(土)開催予定です。
みなさんカレンダーに書き込んで、是非藤野に遊びに来てくださいね!

藤野まるまるマルシェ http://fujinomarumarumarche.localinfo.jp

文 : なかむらあや
写真 : 三谷 浩

なかむらあや

なかむら氣功整体主宰。藤野ビオ市/野菜市事務局。次女がシュタイナー学園に入学するのを機に藤野に移住。藤野で暮らす心地よさを知ってしまった!最近タントウ功仲間が増えて嬉しい限り。毎日こんなに楽しくて幸せなのは周りの人たちのおかげなので、日々恩返し中。写真提供 : 袴田和彦

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